犬と暮らす事の楽しさを知っているから
 
 『Wan only SMILE』スタッフの土田と申します。
 この度は当HPにお越し頂き、誠にありがとうございます。
 初めましての方の為に、このページでは、『Wan only SMILE』がどのようなものなのか、ご説明させて頂きたいと思います。たらたらと文章を綴りますが、お付き合い頂ければ幸いです。
 
 私はこれまで、自分が飼っただけで、三頭の犬と付き合ってきました。犬との暮らしは本当に楽しく、素晴らしいものでした。犬と寄り添ってお昼寝をする事、その温もり、穏やかな寝顔。一緒に外を駆け回る時の、犬達の楽しそうな表情、生きる喜びさえ感じさせる躍動感。おやつを目にした時に光り輝く瞳。私に叱られて落ち込んでいる顔さえ、可愛くてたまらないものです。
 また、三頭いれば三頭ともキャラクターが違い、面白いものです。例えば私がイライラしている時、触らぬ神に祟りなしとばかりに別室へ逃げる犬もいれば、いつの間にか傍に来てそっと寄り添っている犬もいました。
 私はすっかりそんな犬達の虜です。環境の許す限り、私は多くの犬を家族として迎え、共に暮らしていきたいと思っています。犬が好きで、犬と楽しく暮らしておられる方々には、深く頷いて頂ける感情なのではないでしょうか。
 
 ですが、世の中には、犬と楽しいばかりで暮らしておられる方が全てではないと思います。楽しい犬との生活を夢見て、いざ犬を飼い始めてみたら、意外と大変な事が沢山あって振り回されたり嫌になったり…そんな経験、ありませんか?
 
    「こんなはずじゃなかった」
 
 実は私も、初めて犬を飼った時、そう思った一人でした。
 私が初めて犬を飼ったのは中学三年生の冬でした。それなりにしつけなど勉強したつもりで犬を迎えたのですが、子供の精神的未熟さも手伝って、犬との付き合いが思い描いた通りにうまくいかないとすぐにヒステリーを起こし、犬との関係はどこか歪んだものになってしまいました。
 
 一頭目の私の愛犬、アメリカンコッカースパニエルのカールは、トイレは決まった場所で出来ない・来客に吠えつく、咬みつく・家族にも気にくわない事をされれば唸り咬みつく・生き甲斐は盗み食いと、語ればかなりお恥ずかしい犬に育ってしまいました。
 
 一緒にいれば可愛い愛犬。いつもピコピコしっぽを振って、私の足の間で眠り、お手などの芸は難なくこなす、我が家にとっては紛れもなく可愛い家族でした。
 しかし様々な問題行動、特にお客さんに牙を剥いてしまうというマイナスポイントで、うちの世界一の愛犬は外から見ると猛犬、駄犬です。どうしてこうなってしまったのかと、頭を悩ませ、泣いて過ごした夜もありました。
 もっと犬のことを勉強したい。カールをきっかけにそう思った私は、犬の訓練士を目指して、動物専門学校への入学を心に決めたのです。
 
 犬と暮らす事の大変さ、頭の痛い問題も経験した私。けれど、それ以上に、素晴らしい事が沢山あるのも肌で感じました。もう犬なんて二度とゴメンだとは到底思えず、二頭目、三頭目を迎えているのがその証拠です。
 犬と暮らす素晴らしさを知っているから、それが、解決できる問題の為に霞んでしまうなんて勿体ない。少しでもいいから、私と同じように、可愛い愛犬の憎たらしさに悩んでおられる方の力になりたい。その想いを形にした一つが、『Wan only SMILE』です。
 
 
もっと多くの方に
犬という生き物の“本質”を
知って欲しい

 犬と楽しく暮らす為に、必要不可欠な事。それは、「犬という生き物を理解する事」だと、私は考えています。どんなに可愛くても、犬は人間とは違う本能や能力を持つ生き物。人の考え方で、人の価値観で、よかれと思ってしてあげた事も、犬にとっては違う意味のある行為かも知れません。

 もしもお宅の愛犬に、何か人間にとっての問題行動があってお悩みだとしても、それは愛犬の性格や知能に問題があるわけではありません。愛犬の習性を正しく理解し、飼い主さんが少し、犬にとって適切な対応を心がければ、人間社会のルールの中でわんちゃんは上手に暮らしていく事が出来るはずです。
  一番大変なのは、違う生き物の社会の中で、うまく合わせなければならない犬達の方。
 愛犬を導く為には、他の誰でもない、飼い主さんの努力が必要不可欠なのです。
 
 犬が人間にとって困った行動を起こす。これは、大抵の場合、飼い主さんが犬に対して間違った接し方をしている事が原因です。間違った接し方とは、犬が本来持つ習性や欲求を理解できず、人間の価値観で接してしまう事。どんなに可愛くても、やはり犬は人間とは別の動物なのです。犬の本能や習性を全く知らないままでは、犬にとって適切な接し方をしてあげる事は出来ません。
 
 現代社会においては本当に沢山の動物が人間社会で暮らしていますが、絶対数が増えるほど、その動物の特性をご存知ないまま家族として迎えておられる方も増えているのではないか…私はそんな風に感じます。
 勿論、迎えた個体の性格によっては難なく人間社会に溶け込む場合もありますし、理屈は知らなかったけれど理に適った接し方をしておられるという方もいらっしゃいます。犬をはじめ、動物達との付き合いに特に問題を抱えておられないのなら、訓練士やトレーナーなどの力を必要とする事はないでしょう。
 
 しかし、たまたま犬の育て方を全く知らない方が何かの弾みで犬を飼う事になり、その犬がたまたま扱いの難しいキャラクターだったら。「こんなはずじゃなかった」の可能性は、非常に高くなってしまいます。
 ですが、そんなわんちゃんでも、飼い主さんの接し方一つ変えてあげるだけで変われるのです。飼い主さんが犬にとってわかりやすい伝え方、叱り方、接し方を知るだけで、愛犬との関係は変わるのです。事実カールも、接し方を変えた私と、変えられなかった他の家族に対しては、かなり態度が違いました。
 犬にとって適切な接し方をマスターする、その為には、犬という生き物の本質を知る事が一番なのだと、私は専門学校で学びました。
 
 犬との暮らしは、ちょっとしたコツを押さえるだけで、驚くほど快適になります。体重10kg、軽々と抱き上げられる大きさのカールに苦戦した私が、ほんの少しの勉強だけで、今はこんなに大きな犬と付き合う事が出来ているのですから↓
 
 
 
 そのコツを知らないばかりにお悩みの方がいらっしゃったら、私に出来る事があれば、是非お力をお貸ししたい。その想いから、私は『Wan only SMILE』を始めました。
 
 
私は『訓練士』ではありません
 
 お話しした通り、飼い主さんを悩ませる犬の問題行動は、ほとんどの場合飼い主さんの対応の仕方が関わっています。ですから私は、飼い主さんとお話する事に重点を置いております。勿論必要があれば直接わんちゃんをしつけさせて頂く場合もありますが、基本的には、飼い主さんへのアドバイスを行い、飼い主さんがご自身で愛犬と良い関係を築けるようサポートする、アドバイザーとでも考えて頂ければと思います。
 
 訓練所などでも同じ事が言えるのですが、何か愛犬の問題行動にお困りでプロにしつけをお願いしても、“任せっぱなし”には出来ないものなのです。訓練士さんは犬を訓練すると同時に、飼い主さんにいろいろなアドバイスを差し上げます。飼い主さん自身がそれを受けて頑張らないと…愛犬との関係を改善すべく、指摘されたこれまでの間違った接し方を改めないと…結局愛犬は、“訓練士さんの言う事しか聞かない犬”になってしまうだけなのです。
 私は飼い主さんに犬の特性をお話しし、犬という生き物を理解して頂き、飼い主さん自身に変わって頂く事を重要視しております。
 
 私は犬と人との関係を、人間の親子関係によく似ていると感じています。
 いくら親だと言っても、子供の面倒をろくに見てくれず、自分の機嫌の善し悪しで子供への態度が違い、自分の都合ばかり押し付ける親御さんを、お子さんが慕うでしょうか?あるいは、厳しいばかりの親御さんに、お子さんが懐くでしょうか。恐れ従う事はあっても、甘えたり一緒に楽しんだりは出来にくくなると思います。
 血が繋がっているだけでは、絆は生まれません。日々の付き合いを通して出来上がっていく関係の方がずっと重要なはずです。親子と言っても、一人の人間対一人の人間の、人付き合いですからね。
 
 犬にとっても飼い主さんが尊敬できる“親”にならなければ、良い関係は築けないのです。良い関係なくして、“自慢の我が子”を育てる事は難しいでしょう。
 では、犬にとって、信頼でき尊敬できる親になるにはどうすればいいのか…それには、これまでもお話ししてきたとおり、人間の子供とは少し違ったコツが要るのです。それをご自身でお勉強なさる方も沢山いらっしゃいますが、行き詰まったら、あるいはどう勉強していいのかわからなかったら、獣医さんやトレーナーさん、カウンセラーさんのような専門家の力をお借りになるのも一つの手段ですよ。
 一人で悩んでおられずに、声をおかけください。
 
 しつけ以外にも、例えば爪切りを自宅でしてあげたいけれどやり方がわからない、耳掃除にはどんな道具が必要なのかわからない、種類がありすぎてどんなフードをあげたらいいのかわからない…など、お手入れや飼い方の疑問も、ご自身で解決できなければ専門家にご相談ください。
 一つ一つが、愛犬の健康、家族との関係、健やかな日々に繋がります。
 
 私も一度は抱いた歯痒い想い、「こんなはずじゃなかった」…一人でも多くの方のその思いを軽減、解消して差し上げられるとしたら、こんなに嬉しい事はありません。
 
   one only smile…たった一つの笑顔…の為に。
 
 世界で唯一の、あなたの愛犬。世界にたった一人のあなた。そして、世界でたった一つの、あなたと愛犬の絆です。今この時を大切にしないなんて勿体ない!犬達と暮らしていて、私はそんな風に思います。一組でも多くの愛犬&オーナーさんを応援したい。それが、今の私の願いです。
 
 
 
 
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